2012年を迎えて

多くの人びとにはかりしれない苦しみを、東京と福島で働く私の息子たちにも少なからず打撃をもたらした大震災と原発事故このかた、ある重苦しさがまだ執拗に心にわだかまっています。妻の滋子と一緒の海外旅行や文化の享受など、ささやかな個人的な歓びを求めるだけの日々でありたいという気持ちに傾きはしますけれど、なお労働や政治の深刻な現状に対して批判的な発言を続けるいくらかの気力は残っています。私はもう73歳。社会的な発言の機会は年々乏しくなっていますが、それでも、私にまだできること、新年の「主な行動計画」を次のように立てています。
(1)大阪での連続講座『労働組合運動の復権』 (「労働と人権サポートセンター・ 大阪&
2012年は、なにが起こっても不思議ではないような荒海への船出です。みなさまのご多幸をお祈りいたします。

2010年4月、ホームページを開設して以来、インターネットの世界にささやかながら私なりの発信を続けています。個人編集の雑誌のようなものですが、その内容を紹介します。
- (1)これまでの私の労働研究の概要と軌跡
- (2)折々のエッセイ──現代の労働、生活、社会のありようにふれて
- (3)「読書ノートから」──最近ひもといて印象に残った良書の紹介と批評
- (4)「この映画を見て!」──映画ファンの推す最近の作品。ときには批判も
- (5)旅のアルバムから─ポートレート集「第三世界に生きる人びと」
- (6)その他 新著、最近の仕事、近況など(トップページ掲載)
このうち(2)(3)(4)は、それぞれおよそ2ケ月以内には更新しています。これまでに書かれたエッセイ、書名、映画についてはエッセイタイトル、紹介書籍、映画等一覧をご覧下さい。
これらはもちろん、すでに旧世代に属する「もと大学教員」の発言にすぎませんが、できるだけ多くの方々、とくに若者たちが、つれづれに読んでくださり、ご感想・ご意見をお寄せいただければしあわせです。こちらへ投稿してください。ご質問やご批判にはできるだけお答えするつもりです。
なお、このサイトは初期のゼミ卒業生のひとかたならぬご好意で制作され、管理されています。制作者のプロフィールはこちらへ
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*2011.9.13 9.11四日市で行った反原発デモの模様はこちら
*2011.12.15 「読書ノートから」(その12)」
*2011.12.31 "WEBページの向う側"、第ニ回「本日もぐぐります?」
*2012.1.15 昨年11月のミャンマー旅行の写真を公開しました。こちらへ
*2012.1.18 「エッセイ私たちの労働・生活・社会(その13)」 ハシズムとワーキングプア
*2012.1.22 「第三世界に生きる人びと」ミャンマーを追加しました
近著紹介『働きすぎに斃れて―過労死・過労自殺の語る労働史』岩波書店(2010年)
最新刊の拙著、いわば「渾身の書き下ろし長編!」です。下記には通販サイト/アマゾンの批評ひとつを、過分の評価でいささか気恥ずかしいのですが、執筆者の了解を得て再録します。他の書評はAmazonのこちらのページで。

この本は、労使関係論の第一人者として知られる熊沢誠氏の渾身の最新作であり、やはり「さすが」と思わせる内容となっている。50人以上の過労死・過労自殺被災者の働き方・働かされ方と遺族のたたかいを、情理をつくして記述していることが本書の最大の特徴である。その裏にあるのは「産業社会の構造的なひずみはかならず個人の受難として現れる」(P.15)という熊沢氏の基本スタンスであり、「個人の受難」の詳細な記述から導かれる「構造的なひずみ」の分析により、日本の労働現場に一般的な問題点が浮かび上がる。過労死・過労自殺は決して他人事ではない。読者の多くが、被災者達の働かされ方の記述の中に「これは私のことだ」と感じるものを発見するだろう。 ちょうど『女工哀史』という85年も前に書かれた本が現在でも重要な資料として参照されるように、本書は20世紀後期から21世紀初頭の日本の労働現場のあり方を記述・分析した最良の書として、100年後に参照されるものではないだろうか(後略)。
旅行アルバムから
昨年11月、長らく計画していたミャンマー(ビルマ)を旅行しました。豊穣な仏教文化と人びとの祈りの生活にふれるすてきな旅でした。その熱い信仰ゆえに、人びとはなお厳しい軍政と貧困に耐えることができる一方、それらをやりすごしているかにみえます。例によってポートレートは「第三世界に生きる人びと」の欄に譲り、ここでは壮麗な寺院ややさしい表情の仏像など、濃厚な仏教文化に彩られた風景の一端をご覧になってください。ミャンマー旅行の写真はこちら。(※クリックして頂くと別画面で写真をご覧頂けます。既出のルーマニアやシリア・ヨルダンの写真についてもこちらのWeb Albumへ移行の予定です。)
折々の情報
・雑誌『POSSE』への連載「われらの時代の働きかた」──「日常の光景から浮び上がる労働世界のありよう(編集者)」を探るという企画──13号に第6回「流転の職歴」を掲載- (労働と人権サポートセンター・大阪および研究会「職場の人権」共催 大阪)
- (1)10月29日 今なぜあらためて労働組合なのか
──その意義、その思想、その機能 - (2)12月17日 欧米労働組合運動の軌跡──これまでの達成・新しい課題
- (3)1月21日 なぜ日本では企業別組合が普及したのか
──近代化・現代化の日本的特質と労働者 -
(※第1回(今、なぜあらためて労働組合なのか)、第2回(欧米労働組合運動の軌跡)、
第3回(なぜ日本では企業別組合が普及したのか)は終了しました。)
- (4)2月18日 今企業別組合の役割はどこに──現代日本における労使関係の状況
- (5)3月17日 労働組合(=ユニオン)運動の明日






