再訪した世界屈指の観光都市イスタンブール(トルコ)のすばらしさはさておいても、はじめてのイランの古都イスファファンでは、もっとも洗練されたイスラム文化の輝きに眼を奪われた。イマームモスクのモザイクタイルなど、なんという精密な美しさか。これに比肩しうるのは、おそらくグラナダのアルハンブラ宮殿のみであろう。それに、イランの人びと、チャドル姿の女性たちの開放的で人みしりしないありようも本当に快かった。「9.11」はこの旅行から帰ってわずか8日目のことである。その後アメリカのイラク侵略の報に接したとき私の胸によぎったのは、あのようなムスリム人びとが死ぬことになるのかというやりきれない思いだった。
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